おおぞらみらいスクールブログ

コミュニケーション講座

文字や言葉が使えない... そんな場面でどうコミュニケーションしますか?

みなさん、こんにちは。
いきなりですが、質問です!
みなさんは、普段どんなふうにコミュニケーションを取っていますか?
しゃべる? 大きな身振り手振り? 何語で? 大きな声? 小さな声?

なぜこんなことをいきなり質問したかというと...
誰かとコミュニケーションを取ろうとすることを考えたとき、このブログをご覧のみなさんは「音声で」「共通の言語で」という場面を想定したのではないでしょうか?
今回お伝えしたいのは、そういった想定ではコミュニケーションを取れない場面。

コミュニケーション講座で「ダイバーシティ」をテーマに授業を行った様子をお伝えします。
そのまま訳すと「多様性」という意味になる言葉。
今回の授業では、コミュニケーションの場面での多様性について考えました。

見渡してみると、私たちの身の回りにはたくさんの情報があふれています。
それはすべて文字や音声... つまり言語のみでしょうか?
もっと簡単にわかりやすく伝える手段として図やマークも用いられています。
その中の一つとして、1964年の東京五輪から採用された「スポーツピクトグラム」についてゲーム形式で学びました。シンプルな直線や曲線のみで構成されている図にもかかわらず、「柔道着を着ているように見えるね!」「この動きは、ぜったいにサッカーだ!」とすぐに情報が伝わる便利なものです。これは、共通の言語が無い状態でも、競技について視覚的につたえることができるというメリットがあります。

続いて、共通の言語はあるけれど、音声を使えない場合。
みなさんも一度は見たことがあるのではないでしょうか。そうです。「手話」です。
初めて触れた! という生徒も、小学校のボランティア活動で歌を覚えたことがある! という生徒も、みんなでまずは「指文字」からレッスン。
きちんと伝わるか、伝えようとしたことが理解できるか、伝言ゲームで試してみました。
なぜか伝えているうちに「たこやき」が「たくや」になったり...
相手に伝わったか目と目を合わせて、特に今はコロナ禍で全員がマスクをしていますので、しっかり確認をしないと伝わらない難しさを感じました。手話通訳の方にとって、マスクは意思疎通の障壁になってしまうというのは、いつかニュースで見ました。
最後にすこし自己紹介やあいさつを練習。これで少し使えるようになったので、みんなの笑顔も増えました。

実際に目で見て、触れてみることで、チャレンジしてみることで、初めて気付けることがあります。
今回の気づきが「やさしい社会」の第一歩になるとうれしいです。