おおぞらみらいスクールブログ

コミュニケーション講座

「ダイバーシティ」とは? 言葉をつかわない多様性あるコミュニケーションを学びます

おおぞらみらいスクール 横浜キャンパスの松田です。
先日実施した、コミュニケーション講座第2回の様子をお伝えします。

前回の授業で「世界の挨拶」にも触れた生徒は、インドで使われる「namaste(ナマステ)」という挨拶でスタート!
今回のテーマは「ダイバーシティ」。文字が読めない、見えない、聞こえないそんな時どう伝える? ということで、表現と伝達の多様性を考えていきます。

始めのアイスブレイクでは世界の交通標識クイズ。
世界から、変わった標識が登場し、どんな意味かを考えていきます。
まるでマンガのコマからキャラクターが飛び出したように勢いよく飛び出しを強調した、「スクールゾーン」の標識や信号機に斜線が引かれた「現在使われていない信号」の標識など、様々な標識が登場します。
生徒は、図柄や描かれている人物の特徴などから、少しずつ答えに近づいていました。時には「なんで使われてない信号に標識があるの? 外しちゃえばいいのに」といった率直な意見も。世界の各国ならではの事情に密接に関係した交通標識を考えていくと、その国、地域ならではの生活や文化のあり方が垣間見えます。

授業では、文字や言葉を使わないコミュニケーションに挑戦していきます。
まずは、ジャスチャーだけで身近なものを表現し、伝言ゲームで伝えてみましょう。
普段よく使う文具や道具でも、伝えようと思うとなかなか難しい様子です。普段あまりペアを組まない生徒同士のやり取りでは、じっくり丁寧に、相手の様子を見ながら伝わっているかを確かめつつジェスチャをする姿も見えました。
「これで伝わったかな?」「もう少し細かい動きで伝えたほうがいいかな?」「この動きのどっちが伝えたいものを表している?」 苦戦しながらも最後の一人までたどり着くと、「ハサミ」! ときれいに答えが一致することもあれば、時には「お金」から始まった言葉が「月見団子」になっていることも...。言葉を使わないと難しい、そんな声が上がります。

では、実際に言葉以外で伝えるには、どんな方法が使われているのでしょうか?
今回は、その手段として、ピクトグラムと手話を学びました。
オリンピックでも各種競技のシンボルとして使われたピクトグラムは、意味するものの形を図案で伝える方法です。冒頭の交通標識も一種のピクトグラムです。
最初に導入された1964東京五輪から、2022北京五輪までを見比べてみると、「似た競技でも見分けられる」「使う技術が洗練されている」「アート性が上がっていて、飾りの要素も強くなっている」「筆の線の感じが中国らしさかも」と、気づきがありました。

授業の最後ではみんなで手話を学び、実践しました。
日本語と同じ50音を表す指文字とあいさつ自体を表す手話の挨拶を先輩コーチのお手本を見ながら練習します。今日の先輩コーチは手話を学んだこともあり、参加生徒に手話の意味や成り立ちを解説して、なるほどと声が上がる場面もありました。
成り立ちが近く、似ている形もあり、うまく伝わったかな? と悩みながらも一緒に練習しながら日常の挨拶を覚えていきます。実際にうまく伝わるか、クイズや伝言ゲームで確認してみると、ジェスチャに比べると素早く、確実に伝わったようです!
終わりには皆で、練習した「ありがとうございました」の手話で締めくくりました!

生徒の感想は...
「手話が難しかったがうまくできたと思う」
「先輩コーチに教えてもらえたのが良かった」
「普段好きな歌や音楽を聞けていることが、とても恵まれているのかもと思った」
「みんなが手話を使えたら優しい世界になるかも?」

と、それぞれ自分なりの視点から書いてくれた点が印象的でした。

次回のコミュニケーション講座では、引き続きダイバーシティをテーマに、ピクトグラム探していきます。

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