おおぞらみらいスクールブログ

コミュニケーション講座

「やさしい日本語」と聞いてイメージできるのは? 優しい? 易しい? 探しに出かけてみました

皆さん、こんにちは。横浜キャンパスです。
【 発券機より番号札をお取りになって、あちらの席でお待ちください 】という貼り紙、病院や市役所、銀行などでよく見かけます。この言葉、実は全くやさしくないのです。
正しくは、【そこで椅子に すわって 待っていて ください。 この番号を 呼んだら 来て ください。 番号は あそこに 出ます。】というもの。私たちは知らないうちに、自分が理解しやすい日本語を書いてしまいます。今回のコミュニケーション講座では、誰にとっても伝わりやすい、やさしい日本語を勉強しました。

中学校や小学校からいただくお便り、とてもわかりやすい表現を使っていると思いませんか?
これは、国籍や年齢を問わず、相手に伝わりやすい日本語を書いているのです。
学校からのお手紙は、とても重要なことが書いてあることが多いので、やさしい日本語で書かれています。
いつも通りの難しい文章だと、理解できない人が出てしまうのを防ぐためです。
どうしてこのような配慮がされるようになったのかというと、大きな災害の時に貼り紙をしても、外国の方には伝わらず被害が出てしまったり、援助を受けられない方が出てしまったことが発端なのだそうです。
【できなくもない】という表現は伝わらないだろうというのは想像できますが、【余震の恐れがあります。直ちに身の安全を確保してください。】が伝わらないとは考えにくいですよね。私たちの身の回りには、どんな日本語が書かれているのか、横浜キャンパス周辺を歩いてみました。

公園の案内文、道路標識の横についている言葉、壁の貼り紙。気をつけてみてみると、私たちの身の回りは、たくさんの言葉に囲まれています。生徒は「ん? これわかりにくいかも。」「お! これはわかりやすいんじゃない?」と言いながら写真を撮っていました。
来月マップを作ってみたいと思います。
コミュニケーション講座は「コミュニケーションについて学ぶ」講座であり、「色々なコミュニケーション方法を知る」講座でもあります。
私たちが「良かれと思って」使う日本語が、相手にとってわかりにくくなることもあるんだということを今回学びました。

おおぞらみらいスクールで、コミュニケーションについて一緒に学んでみませんか?
体験や相談のお申し込みは、こちらのホームページより行うことができます。
来校の際のマスクの着用、来校時の検温・手指の消毒にご協力いただいています。